急にお休みになった。
平日休みなど久しぶりで浮ついた。
せっかくのお休みどうしよう?
どうもこうもないか、やるしかない。
山練。
大山登山マラソンとハセツネ30kを控える身でこのタイミングで一度余分にまともな山練ができるのはありがたいことです。
再来週の大山登山マラソン、PBの更新は当たり前のことですが、
合わせて今のところランニコ部内だけで行われる第三回ランニコカップ、必勝モードに仕上げて行きます。
(ちなみに今年も部外の方のエントリーも受け付けます。ランニコカップはいつでもオープン企画ですから。それが災い?して
昨年は部外者のみずに君に優勝をかっさわれたのは楽しい思い出。
今年も私は内輪だけで勝とうなどとは思っていません。内輪だけでも力はかなり拮抗しているのですが、
ここをみている腕に、もとい足に覚えのある方、はたまたそうでなくてもランニコカップに参加をしてみたい方、広く受け入れます。ランニコカップに参加したからといって入部するような仕組みもありません。
その証拠に第二回ランニコカップ優勝のみずに君はのうのうと無所属?でツイッターを行脚していますから(笑)
結果論だけど、昨年彼がなぜか参加してくれて優勝してくれたことはとても良かったのですよね。最高のモデルケースを早々に示してくれたからです。ランニコ部とはそんなスタンスなのです。近づいても何もしません。自由に走ることが目的だから。)
さてさてそんな意気込みは置いといてこの日の練習。
いつもの山練の流れです。
山練というものはやりだすとテーマが数珠繋ぎに浮かび上がってくることが多いように思います。
特にやり始めの頃は目白押しになります。
今回は先週の山練からの引き継ぎです。
ネクタイ尾根です。
前回のランニングから何を引き継いだかと言いますと、
ネクタイ尾根を走って登れそうにないと書いたことです。
大山の北尾根は概ね厳しい登りばかりなのですが、これまで登ったルートは一応全て走れました。
ちなみに私のランニングスタイルの登りは本当に遅いですからね。よちよちその場足踏みのようなステップを駆使してどうにか走っている体を成して走っていることにしているのです。
でもこの手法を駆使して大山をランニングという形で攻略してから自分の力も大きく攻略したし、世界が広がった。
いわば私のランニングスタイルは練習法の一つなのです。
とにかくゆーーっくりでも走り続けること。
それをとにかく維持して繰り返しているうちに次第に本当に登りを走れるようになるのです。
練習でいわゆる登りを歩くトレランスタイルだけでは絶対に進歩しません。
そう考えてランニングスタイルで山を走ることに執着した執念のお化けが私なのです(笑)
もちろんレースでの効率を考えると私程度の力では登りを走るのは間違いです。
ランニングスタイルにこだわるのはあくまでも練習手法の一つとしてです。
こうして自分のこれまで積み重ねたランニングスタイル、ネクタイ尾根で本当に通用しないのだろうか?
試してきました。
前回の記事では素直は感覚として走って登れない傾斜に感じたと書きましたが、
正直なところ、様々なやり方を駆使すれば登れるのでは?と思いました。
テクニックの懐は意外と深くなっているのです。
今日は腕試し。
ネクタイ尾根を今回は走りで登り詰めることににチャレンジしてきました。
おまけの練習として私には珍しい、ウェイトを加算しました。

不要な1、8lのお水を追加。
これは単純に春にチャレンジする
GTRの準備です。
GTRでは必要装備から歩荷的な要素が大きいので、こうしてついでの機会で段階的に荷物のウェイトを増やして慣れる考えです。
いわば重い亀の甲羅を背負う亀仙流ですね。
私は正直なところ自分のランニングに関して荷物という負荷を背負って向上を狙うような練習法はしたくないのですが(ランニングはただ走って強くなりたいから、荷物といった制限を設ける練習法には否定的だからです。必要なランニングは必要なランニングをして求めたいのです。)、GTRに関してはちょと別です。
これはランニングというよりも山行の意味が色濃いのでしかもその内容は自分にとっては超弩級なので準備する必要があります。
こうして一つのランニングにも限られた時間しかないので要素を集約する必要が生じます。
ビンボー暇なしの典型例ですね。
というわけでこの日のこの余分なウェイトに関しては背負った以降一切考慮しないこととしました。
さて行こう。

せっかくの平日休みなので太田道灌公の首塚を数年ぶりに参った。
胴塚は同じ伊勢原市内だけど徒歩で小一時間ほどのところにある。
こうして首と胴が別々に祀られることがその人物の生前の影響力の格付けのような意味合いも含まれていることが悲しい供養でもある。
死んだら何もできないんだからせめて体は一つにしてあげたいものなのだけど、これも含めて古来から文化でもある。
私もせいぜい首を取られないように気をつけたいものである。
先週は七沢から入ったけど、今週は少し手前の日向から入ることにした。
同じルートは飽きるから。
日向渓谷の取り付き、
私はネクラなので日陰道を選んだ

日陰道、こんな感じのただのあぜ道を1kmほど進むだけ。

でも嫌いじゃないな、こうした提案。
アスファルトの道を進むよりも隔絶感を得られるし、ネーミングも秀逸。
日向に対して日陰♪
そんな日陰道はわずか1km程度なので早々に終了しまた渓谷沿いのアスファルトへ

浄発願寺の三重の塔はこんな片田舎の渓谷にあるにはかなり立派。
日向山荘

みんな見て!この画像の右端の張り紙♪
「この先大山方面には自販機がありません」
あるわ!ぼけ!!
俺の知る限り屋外に二機(但し一機はゴミ箱なし)屋内に一機。
こんな恥知らずな商法ってどうなの?
商売だからお金を儲けるのはいいんだよ。当たり前のことだから。
でも嘘をついて小銭を集める行為には賛同できません。
誠意ない行為だと思います。
私はこういうセコイ人間が虫酸が走るほど嫌いです。
有識の方にはこの自販機では絶対に購入されませんようにお願いします。
上記の通りこの先にもありますから(笑)
もっともそもそもね、
この段階で自販機が必要になるような準備はあり得ないことですけどね。。
せっかくの日向なので日向薬師を詣でようと思ったのだけど、この日はどうしても人の少ない方へしか気持ちが向かなかった。
だからそのまま浄発願寺奥の院へと向かった。

ここはかつて浄発願寺があった場所なのだけど山津波で焼失し、先ほどの三重の塔の場所へ移設したそうな。
ここからトレイル。
やっと隔絶できる。
奥の院の岩屋

ここはかつてはこの世の浄土と考えられた聖地で一般人の立ち入りは厳禁だったそうな。
今は確たる制限はなさそうだけど、私は立ち入りません。
その必要もないし、無信仰な私は信仰の対象に対する過度な干渉はしたくないからです。
でもこの岩屋の右上の岩盤に刻まれた南無阿弥陀仏の文字はCOOLだと思いました。
その岩屋の左手にあった観音菩薩像

野仏でこれだけできの良いものは珍しい。
おそらくはそれほど古くはないのだろうけど、素晴らしい慈愛に満ちたふくよかな造形にほっこりした。
などと感じ入っていた私のイヤホンからはヘビメタの悪魔的演出の先駆者OZZY OZBOURNEのOVER THE MOUNTAINが流れていてよく分からないフィット感のある異文化コミュニケーションを成してしまった。
このビデオ音が小さいけどめっちゃかっこいい♪
この頃のオジーってドラッグと酒でぶっ飛んで肥満体だけど最強に冴えてる感じがする。
俺は酒はするけどそれはほどほどでドラッグはしないので、ナチュラルハイでどうにか表現したいものです。
そういや前回の記事で書いたイヤホン否定派って、音楽を聴いて踊ったことのない人だと想像しています。
人間がこれまで音楽に注ぎ込んだ情熱と体を動かすことは本能的にかなりリンクします。
別に音楽を聴いたから偉いわけではないのですが、ただそんな世界もあるのですよ。
素晴らしい一輪咲のタチツボスミレ

春だな、まだまだ寒いけどそんな兆し。
このあたりから割と急登で絞られた。

急登を終えると沼アルのような尾根道が少し続いた。
高度感が沼アルよりも少々感じるけど、ここからもし落ちたらその落下度は沼アルと大差あるまい。
それはただの立地的な感覚。
ネクタイ尾根への取付きまでの移動、
先週とは違ってランニングスタイルで行ったのでその印象も完全に違った。
きつい急登だった。
そうしてどうにか高度を上げてネクタイ尾根へのエントリー地点までたどり着きバックパックを下ろした。
どうにも手が冷えて仕方ないと思っていたら

3度かよ(笑)寒いわけだ。
ネクタイ尾根の登りへ向けて補給

昨日イオンでおにぎり50円で買いだめしたんだ。
50円なら自作するよりコスパがいい。
もちろんそれは原価以外に自分の作成時間も含んでの判断です。
おにぎり二個食べて

即効性のエネルギーとしてミニチョコパイを入れた。
これでこの先の登りに対してのカロリー的には充分すぎる。
ここから一度谷に降りてからネクタイ尾根まで緩やかに登り返して取り付く感じ。
補給を機能させるためにこの区間は丁寧に歩いて時間を稼いだ。
そしてネクタイ尾根に取り付いた瞬間、
私は坂に取り憑く執念のお化けとなった。
一切の妥協もなくただランニングスタイルで登り切ることだけに執念を燃やす一塊の火種。
このように書くと勘違いなさる方がおられるかもしれないので一応丁寧に注釈しますが、
私のランニングスタイルは決して我武者羅ではありません。
一番重視しているのは「ランニングスタイルで登る」ことです。
速さなどなんの意味もないのです。
この場合いくら遅くてもランニングスタイルで登れば私の勝ちなのです。
序盤は気持ちを抑えてセーブし淡々と登りました。
言ってもたかだか上方向へ300mの登りですからね。
粛々と行動を続ければ1時間足らずの行程になるはずです。
ここは目的に集中すればいいだけです。

前回撮り損ねたドクロの形の苔の生えた木も今回はしっかりと納めて粛々と登りました。
さて序盤は前回通りのイメージで割と難なく登れたのですが、途中からその様相が一変してしまいました。
斜面が水を含んでいたのです。
前回は全く感じなかったけど、
やはりここは大山北尾根の一部なんだ。
北尾根の地質は水を含むとかなり滑りやすい、ネクタイ尾根も北尾根の一部なので同じなんだ。
前回は路面状況も良かったしシューズもラグのあるものだったのでグリップは確かだったのですが、
この日のネクタイ尾根の路面、そして履き古して磨耗したadizero fether RK2で挑んだここは地獄でした。
ズルッズルの難斜面。
土のどこを踏んでも滑る、
できる術は木を掴んで体を保持する、木の根を踏む。
この急斜面でランニングスタイルでそれを継続すること、難解な取り組みでした、
側から見れば歩き程度だったのかもしれないけど、私は大真面目でそれに執着し執念を持って取り組みました。
最後まで、必死で。

まぁ途中エビの尻尾気味の雪の写真などを撮って合法的に休憩はしたけど(笑)
撮影のための停止はノーカウントのルールです。
そうしてどうにかこうにかランニングスタイルでネクタイ尾根は攻略できました。
最後、尾根終了目前で安易そうな足場を選んだら1mほど滑落したことだけが不本意ですが、それ以外は久しぶりにガッツを持って行えたと思います。
STRAVAを最近使い始めて高度に関する解析の情報を得やすくなったのですが、
この日のネクタイ尾根は1kmを進んで336m上方向に上昇したそうで、これはいわゆる33%の坂です(笑)
これはほとんどの車が走れない斜度です。
えぐいわ。
そうしてようやく北尾根の上部に取り付いたら今度は北尾根もズルズルだった。
この段階での北尾根は斜度はゆるいのだけど、北尾根の地質がとにかく通年滑りやすい粘土質のねっとりとしたものなのですよね。
もう少し気温が下がって縛れて入れば難無いのですが、中途半端に緩んだここはちょと難しい。
ほぼ横方向へ少し進めば終了。

山頂の木が縛れていた。
そういえば今年は木が縛れている様は見なかったな。。
そして山頂標

この画像を撮るまでアホの若者グループが5分ほど画像を撮る為に山頂標を占拠していた。
ただ黙って横で待っていました。。

雨降りの木は大きすぎてどうしてもよく撮れないな。
広角レンズが欲しいです。
山頂で少し補給をしようと思っていたのだけど、少し気分を害しここには居たくなくなったのでそのまま降りた。

オキニの狛犬ちゃんにはちゃんと挨拶して。
少し降って登山道を立ち止まって井戸端会議して居たおばさんグループに遭遇。
通りすがりに
こんにちわ
無視された、、
こんにちわ!
無視された、、、
こんにちわ!!
無視された、、、、
挨拶三回無視とかありえないわ。
6〜7人のグループ総員、
投げかけられた挨拶に無視して登山ウェアの談義に興じる。
しかも狭い登山道のほとんどを占有してですよ。
理解し難くそれ以上関わることもならず、非常なる不快感をゲットしました。
こんな人間は救いようもない下衆だと俺は思います。
どんな選民意識か知らないけどどうして人を無視するのでしょうか?
山は公共の場です。
挨拶ぐらいはしましょう。
やはり俺ニンゲン嫌い、、
あとは淡々とおりました。
せっかくの平日山行なので人ともそれほど合わずに済むだろうと思って居たのにな、参道側の大山はやはりもうだめだ。
もう基本的に挨拶なしでもいいのかもしれない。
ここはもはや山屋さんが登る山ではない。
観光客、観光ハイカーがほとんどじゃないかな。
まぁ山はそういうもんだけど、敷居を下げすぎてる気がします。
でも私のように北尾根方面や周囲のルートを駆使して山頂を通過するとどうしても表参道も使わざるをえないんだよな。
平日でも、少ない統計だけど逆にいえば平日の層の方が質が悪いのかもしれないけど、
これだけ人に会ってしまう山行は私は不本意でしかない。
山で人など一切求めてないから。
せいぜい会うなら最低限まともな人と会いたい。
それすらが難しい、そんな層を招いたのは昨今の大山のマーケティングが招いた弊害だと思いたい。
ミシュランだなんとか遺産だしょうもない格付けに躍起になって取り組んで、ハイカーの幅が広がりすぎたのだと思います。
そんな観光客に向けて山頂にwifiを設置したとのニュースを受けて、私は三度も山頂でそのwifiを受信しようと試みましたがその電波を受信できませんでした。
本当にwifiあんのかよ??
こうして何度も赴いた地元民でも受信できないwifiを果たして観光客が受信できるのだろうか?
これはおそらくwifi業者に行政がカモられただけなのかもしれない。
知らんけど、地元のハイカーが受信できない電波を誰が受信できんねん?
山頂にフリーwifi設備の設置やそれからの維持費を考えるとどれだけの税金を捨てたのだろうか?
条件を整えたにも関わらず、受信できなかった以上伊勢原市民として納税者として疑問は投げかけさせてもらいます。
ネット環境というのは単純にこちらの受信環境にもよるのかもしれないけど、
こちらのひと世代落ちのiPhone6sが対応できないのは合点が行かない。
利用実績ぐらい解析できるはずなのでそれを鑑みてコストのかかることなので今後の運用を改める必要がある。
不要なappは携帯から消したいのだけど、今一度だけwifiの有無を探りに行こうと思う。
さっさとおりた。
参道は上記の通りだったけど、南尾根(大山北尾根に対して蓑毛越えから鶴巻方面への尾根を「南尾根」と呼部ことがあると先週ハイカーに教わった。これは便利な呼称。)では予想どおりほとんど人には合わずにすんだ。

ふきのとう

この日の装備

梅の木

この日拾ったゴミ
この日は久しぶりの平日の休みだったのでみんなができないことをしたかったんだ(笑)

だから日没前にビールを飲んだ♪
山頂は霧の中だった

もっと山を眺めてゆっくりしたかったけど寒かったのでビールだけを飲んで退散。
片付けに取り掛かった。

バックパックから卵が出てきて驚いた。
いやいや、ついさっき買ったんだよ、それを忘れてただけ。
寿雀卵伊勢原のブランド卵。
私は昔は卵など全部同じだろと蔑んで居たのだけど、これが違うんだな。
寿雀卵を知ってからは認識が変わった、明らかに美味しくて、他の安い卵では味がしなくて気持ち悪くなってしまったのです。
このバックパックの寿雀卵の運搬率は今のところ50%。
もしかしたらこのバッックパックの使命は寿雀卵を運ぶためにあるのかもしれない。
、、、いやいや、それは違う。
でもね、このRUSH28というバックパックこうして使い込んでみると、やはり当初求めて居たものとは相違があります。
もちろん使ってみないとわからない範囲でのことですが。。
まあこうして選択して使用した限りGTRはこのバックパックで行きます。
もはや他に選択肢はないので。
使ってみてわかった、このバックパックはいわゆるランニング向けではありません。
ただ走れるだけ。
走ればぶれるし様々な負担が生じます。
期待度ほどの完成度はなかったようでがっかりして居ますが、
道具は使いようです。
持っている道具で勝負するしかないので、これもそれなりに使いこなすしかありません。
これも体格によりけりだろうけど、私の体では明らかに調整しがたい設計上の行き詰まりが生じるのですよね。
だとしたらターゲット絞りすぎです。
174cm60kmの中肉中背に合わないバックパック、どんな方にベストフィットするのでしょうか?
私が想像する限り、180cmか少し低い範囲で肩幅は私よりも広めの人がテストしたのではないかと思うのですが、
でもそれでもちょっと腑に落ちない点があるのですよね。
そう考えると割とセンシティブな調整が必要なバックパックです。
もしかすると思いの外テキトーに作られたのかもしれません、
そう考えるとしっくりとくる。
こうなるともうほんと気にしたら負け。
あとはもう少し荷物を増やせばこの印象も変わるかもしれません。
あくまでもこれまで容量に対して少なめの荷物で行動した限りの感想なので。。
このバックパックは小容量にも対応するはずなのですけどね(笑)
どーでもいいわ。
もう寝る。
また週末、今回の練習を経ての山練。
もうちょっと踏み込む必要がある。
きついけど、しんどいけど、やるしかない。
一度突き詰めた練習を始めると泡玉のように次のテーマが生じてしまう。
ま、それも今年のようにレースが立て込んで居たら仕方ない。
やるべきことも明確になりますから。
しばらくやるようです。。。。
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