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なんという晴天の霹靂だろうか?
私にとってまさに天からシューズが舞い降りてきたような心持ち。
それは一人のランニコメイト(部員ではないRunning Cobraの読者の方を私は勝手にそう呼んでいる)から齎された。
しかもその内容が超弩級
brooks cascadia2189の安売り情報だった!
こんなことはランニコメイトなら当たり前の話なのですが、この筆者たる私にとってscott jurekは特別な人です。
そして私のそのscott jurekに対する敬愛は決して盲信ではない。
自分の経験に基づいて彼のランニングのスタイルに共振している、おそらくその程度のご理解をしてくださって居たから私にこの情報を与えてくれたのだろうと私は思って居ます。
この情報をもらって私は一瞬だけためらいました、、
ハセツネに向けて、onitsukatiger edr78というシューズをなけなしの二束三文で調達したばかりだったからです。
そんな逡巡を一瞬で振り払い私は購入しました。
ただのcascadiaならこの価格でここまでの反応はしません。
たぶん。
というのもこのcascadia2189というのは特別なコンセプトのシューズだったからです。
今からおおよそ一年前に発売されたこのシューズ、当然私は存じておりました。
メーカー情報を借りるとこのようなものです。
世界記録挑戦中に着用したシューズを素材に使用した超限定プレミアシューズ
2015年7月12日。ブルックスのトレランシューズを開発している伝説のウルトラランナー、スコット ジュレク選手が、アメリカの14州にまたがる全長2189マイル(3,522km)のアパラチアントレイルを46日8時間7分で走破し、世界新記録を樹立しました。この世界記録達成を記念し、記録挑戦中にスコット選手が履いていたシューズを素材にした超限定プレミアモデルが誕生しました。わずか2,189足のみの生産で、国内では138足の限定販売となります。
・スコット・ジュレク世界記録達成記念限定モデル
・世界記録挑戦中にスコット選手が履いていた2足のシューズを粉砕して素材にし、 ボトムソールに練りこみました。
・全2,189足 アパラチアントレイルの総距離(マイル数)と同じ足数を生産。
・シューズベースは、ブルックス カスケディア11
・インソールにシリアル番号入り(No.1-2189)
・コレクタブル シューズボックス
正直このシューズに関しては全く食指が動いておりませんでした。
いわゆる商業的なイベントモデルだと感じたし、
こういうものは私のような底辺で最低限必要なものを求めて足掻いているようなランナー向けではなく、
外的に与えられた付加価値によって豊かになれるような富裕層のランナー向けのものだと感じて居たからです。
でもそれは当然でscott jurekの偉業を讃えるお祝儀のようなコンセプトモデルですから。
当然のことですよね。
そう思ってこのシューズのことなどとうに記憶から遠ざかって居た此度、
このシューズがたたき売りされているだなんて、、
日本でたったの138足すら売り切れなかっただなんて、、、
お祝儀価格をメーカーが高値で設定したのがよくなかったのでしょうか?
この場合は在庫を抱えた商店の売り方に問題があったのだろうとは思いますが。。
でもこのscott jurekの記念すべきシューズがたたき売りだなんて耐えられない!!
みなさんはご存知ではないでしょうが、
これまで12年も引き継がれたcascadiaシリーズ、実はこれはscott jurekのシグネチャーモデルではありません。
開発に関わっているとは公にされておりましたがこの靴は彼の名を冠するものではなかったのです。
事実上のシグネチャーモデルのようなものだったのですが、このような仕様の背景には何か訳があったのだろうと思います。
そんな10年を経て、
cascadia11を改してのcascadia2198、
このシューズには初めて彼の名前が入ったのです!
cascadiaを立ち上げて10年を経て、初めてcascadia2198にscott jurekと名前が入ったのです!!
こんなシューズが売れ残って叩き売られているだなんて、、、理解できませんよ。
もうね、自分の財政など抜きにしてクリックしました。
来月の懐など知らん!
それよりも大事な事が今ここにある!!!
俺が買わなくてどうする!!!!!!!!!
届きました
今後伝説となるであろうcascadia2198。
かなりしっかりとした引き出し式の箱。
こんな箱は初めてです♪
箱の裏側には彼のフォトグラフィ。
素晴らしかったのは箱だけではない、
このシューズです。
これまで私が手にしたシューズで最高の作り込みですね(プラス方向において)。
素晴らしいシューズです。
ベースとなったのはcascadia11というモデルですが、その上にこの度の特別モデルのグラフィックなどが盛り込まれて眼福。
世界にただ一つのこの靴のシリアルナンバーは1473。
1973年生まれの自分には必然を感じさせる素敵なナンバーでした。
試着感
cascadiaシリーズはこれまでずっと、大筋は変えずにマイナーチェンジしかしないコンセプトのシューズです。
足入れ感、
cascadia7に傾倒して二足履き潰した私です。
何の違和感もない。
これぞ
伝家の宝刀です。
この靴なら私のパフォーマンスを100%引き出してくれます。
あ、申し遅れました。
私は今ランニングをやめております。
上の画像の赤枠の中、
これは膝頭の出っ張りではなく腫れです。
今はこの画像以外のところも腫れてしまいおかしな状態です。
先週まではそれでも足掻こうか?
と考えて居ましたが、今ではこの腫れが引くまでランニングは止めると心に決めました。
ここに至るまで、せめてスクワットなどと思いたったの200回をしてみたら悪化などを経たので、
もう足回りはこの腫れが引くまでは何もしないと決めました。
私はそう決めたら徹底するタイプです。
これから何ヶ月かかろうともこの膝の腫れ、
水が溜まっているのだろうけど、この水が抜けるまでランニングはしないと決めました。
ハセツネ?
もう現段階で十分に暗雲です。
もし腫れが引いて来週から練習を再開できたところで自己ベストを更新できるような状況ではないと思います。
どこかの映画で飛ばない豚はただの豚だと申しましたが、
ここのRunning Cobraで走らないコブラはただのコブラでしょうか?
それは違う、この状態ではコブラにすらなれない。
Running Cobraのコブラとは自分の走る事やその信念を象徴したスピリチュアアニマルなんだ。
今の自分はコブラどころかヘビですらない。
ただのhoshisakaiです。
でも正直何の気負いもないんだ。
今の自分も当たり前の自分だから。
走れない事にもそれほど大きな意味はない。
正直な見解を述べると自分は
かの名著 born to run の書名のように自分の存在を「走るために生まれた」などと言えるような力強い方向性を持った生命体ではないですから。
だから走れなくてもhoshisakaiそれだけは揺るがない。
でもね、、
でも、
ここ数年は「走る事」をアイデンティティと等しくして取り組んできたのは事実なので、現状はとても心許ないのも事実です。
「ランニング」というアイデンティティを欠いた今、
自分の価値を真に問われているような気がする。
俺は死んでまた甦る。必ず。
この腫れがいつ引くかはわからないけど、
もしハセツネまで引かなくても出場はするつもりです。
その場合練度ゼロからゴールにたどり着けるかどうかは全くわかりませんが、それだけはやってみるつもりです。
必要ならロキソニンでもかじりながら、完走を目指して。
こう見えても私は今年のハセツネでランニコ部から派生した5チームを率いる長なのです。
このランナーとして濃く強力なメンバー達を見て居て自分の何が長なのか全くよくわかりませんが、
そのような場に自分が据えられたのは事実なので、まず引くことなど考えられません。
自分の考える長とは、先頭を切って討ち死にをする者ですから(笑)
必要なら見事に散ってやります。
しかしランニコ部としてのスタンスでこの姿勢は大間違いです。
ランニコ部ではチーム戦などに大した意義は設けておりませんから。
5チームもエントリーをしておきながらおかしな見解かもしれませんが、その点は譲れません。
チームエントリーをしていようが、ランニコ部では個人のランニングを何よりも尊重しております。
だからもしDNFしようが、レース後に笑顔で再会できるならそちらの方が大事なのです。
その判断は個々のランニングのものなので必ず肯定するし、その背景を推察し讃えます。
このようなフィードバックも擬似経験です。
こうして一匹狼タイプのランナー達が徒党を組んでいる意義はこのようなところにもあるものです。
ランニコ部とはそうして認め合えるランナーがいる場所なのかもしれません。
知らんけど。
ところが自分の場合はそうもいきませんよね。
ここまでこれほどに人々を煽動した 罪 罰
今年のハセツネではそれを問われそうです。
自分は個でありRunning Cobraでもあるのです。
この身を持って示しましょう。
自らの在り方を。
みんなが走ってるのはみんなの勝手。
俺が走るのも俺の勝手。
そしてRunning Cobraが走るのもRunning Cobraの勝手!
それだけの話だもん!
走ることをやめて見たら横たわることが多くなった。
わずかでも回復したいから。
目に見えてというか、体に感じて脚力が弱くなっている。。
腫れて熱を持っているので在宅時は極力冷やしている。
猫はこのアイスバッグが怖いらしくて最近俺は嫌われている。
それでも猫にもこんな暮らしに慣れてもらうしかない。
この氷も自分に必要なものなので、自分の一部なんだ。
そしてこの猫もそうだしランニングもそう。
全ては一つ。
何を欠いても己というものは語れない。
当たり前のこと。
そんな自分の膝は今は欠いているけど、
俺は死んでまた甦る。必ず。
この渇望の意識が強いほど再生した自分は強くなるはず。
俺はそう信じている。
それを実現できるぐらいのエナジーはとうに湛えられているから。
やり方は全てわかっているんだ。
あとは時を待つだけ
そしてこのシューズでハセツネ!
と言いたいところですが今のところonitsukatiger edr78でやろうと考えております。
cascadia2198で走る方が遥かに簡単なはずなのになぜ?と問われれば「流れ」としか言えません。
このように不器用に感覚だけを頼りにフラフラと遊ぶのが自分の仕様のようです。
とは言えこんな自分も割と見切りが良いのでどこかでedr78と線を引いたらその限りではありません。
要するに
融通無碍
special thanks じゅんさん(※ご連絡、村岡ダブルフルウルトラランニング 勇者の道120kmは個人的な事情によりDNSします。)
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